今日も朝から素晴らしいいいお天気!朝食は9時までといわれていたので、8時半には食堂へ。こういう家族経営のB&Bだと、やっぱりちょっとホテルと違って気を遣いますね。食堂にはトーストとシリアル、ジュースがあったのでこれだけだと思っていたら、しばらくしてハリウッド映画からでてきたかのような、いかにもお屋敷にいるメイドさんっていう感じの黒人女性がでてきて卵料理の注文をとってくれました。
スクランブルエッグとマッシュルーム、そして焼きトマトを注文したのですが、そのスクランブルエッグのおいしいこと!この感動的なおいしさはいったい何なのでしょう?!素晴らしい!!!
食堂には3っつくらいテーブルが用意されているのですが、けっこうお客さんは泊まっているらしく、入れ違いにどんどん朝食を食べに来てましたがみなさん西洋人でした。きくと、スポーツ新聞の記者の人だったり、わりと長期でこの宿を利用しているそう。
”この辺は安全?”
とかってきくと、皆さん口をそろえて
”もちろん!!すっごく安全さ”
と答えてました。ほんとだいぶ日本の情報と違うわね・・。
朝食後は荷物をまとめてリビングへ。今日は一日ポートエリザベスを
観光することにしていたのですが、「バスは昼間でもやめたほうがいい」という情報だったのでとりあえずタクシーでいくことにしてタクシーを呼びたいといったら宿の人に
”バスでいったら?”
なんていわれました。それほど危なくないらしい。
でも一応無理せずタクシーを呼んでもらうことに。そしたら時間がかかるらしく今度は
”海岸まで散歩してきたら?”
と。
”え・・・。外を散歩?”
と予想外の提案をされて、思わず
”安全なの?”
ときいてしまったら、すっごいあきれた顔で
”safety!!”
と返事がかえってきました。なので、おそるおそる外を歩いてみることに。
「移動はタクシーで。夜はもちろんのこと、昼間も外はあまり
歩き回らないように」という安全情報でしたが、実際来てみるのと情報だけなのとでは本当に違うもんですね。まあ、場所によってということもあるでしょうけど。
今日はタンクトップに秋用カーディガン、ジーンズにソックスという格好でしたが、陽射しがきついので昼間はカーディガンでも暑いくらい。
外にでてみると、確かにさっきの私達の質問はあほらしかった・・・と思えるほど、西洋人のおばあさんが買い物袋を提げながら一人歩いていたり、外人さんがジョギングしていたり、いたって普通の街並みでしたわ。
広い道路にむちゃ広い敷地に建つ豪華なお屋敷が建ち並ぶ通りで、セレブな住宅街って感じです。どの家にも番犬がいて門は厳重ですが、いたって安全な美しい街並み。緊張してた肩の力がゆるゆるとぬけていく感じですね。
歩いてすぐがビーチ!さすがにこの季節泳いでいる人はいなかったけれど、きれいな海です~。海沿いにはたくさんホテルが並んでますが、その中でもホテル前にひときわ大勢の人垣ができてるホテルがありました。みな手にイングランドの国旗をもっていてどうやらここにイングランドの選手が泊まっているらしい。ベッカムもここに??!!とちょっとミーハー根性で皆さんにまざってホテル前で待ってみましたが、選手がでてくるにはまだまだ時間かかるらしく、断念。
通りにはいかにもワールドカップにきました!っていう人が多く、各国の旗をはためかせながら車を運転してる人や、ブブゼラを吹きながら歩いている人など賑やか賑やか!北京感覚でうっかり赤信号をわたってしまったら、車の皆さんしっかり止まってくださって、恐縮です。北京と違い、歩行者にすごく優しくて、すみません・・・って感じ。
一度ホテルにもどり、タクシーでドンキン歴史遺産道へ。
丘の上にある保護区ですが、丘の頂上には、初代英国ケープ植民地総督代理だったドンキン卿が、亡き妻エリザベスのために建てたピラミッドや、灯台が並んでいました。
まず灯台のなかにある観光案内所によって歴史遺産道の地図を買い、その後1903年創業の老舗ホテル、プロテアホテルエドワードで食事。観光案内所のお姉さんに、はじめてワールドカップ仕様の今回のネイルをほめられました。せっかくワールドカップ仕様にしても今まで誰にも気づいてもらえなかったのでちょっと悲しかったのだけれど、ここにきてやっと!ですよ。笑
エドワードホテルも風格漂うクラシックなホテルでしたが、レストランはシックというより古い!の一言。笑
お昼時なのに誰もいなくて、静かにランチを。イカの料理やサラダを注文したのですが、イカがソースのようなもので味付けしてあって意外と中華っぽい。中華を食べたことない人が中華をつくったような味というのが一番近いかな。
それから散策開始。保護区ということだから観光客が多いと思いきや、まったく外人の姿を見ない!道路には歴史遺産をしめす標識や、道路にはちゃんと道筋を示す矢印が書かれているのでわかりやすいのだけれど、いかんせんまったく観光客がいなくて、地元の人ばっかりだとあれだけ安全といわれてはいてもちょっと心細くなってきます。カメラはあんまり表にはださなかったけれど、少々緊張・・。
しかし、年代物の風格ある洋館がそれこそあちこちに建ち並んでいて、興味深いです。こんなにヨーロッパチックな建築物をたくさん見ることができるとは思っていなかったので、大興奮。
建物はわりと簡素な木造建築で彫刻の素晴らしい近代建築とはまた違った趣。危なく感じたことはまったくなかったけれど、でもそれほどリラックスしては歩けなかったかな~、やっぱり。
それにサンセットが5時半すぎくらいなので、3時になるともう肌寒い!さっきまでの暑さはどこへ?ってくらいでカーディガン一枚だとちょっと寒く感じましたね。最後にドンキンハウスといわれる坂道にそって19世紀の家々が階段状に建っている重要文化財をみてホテルへ戻ることに。
昨日空港からおくってもらったタクシーの運転手さんに電話してエドワードへ迎えにきてもらい、途中メインロードであるゴバン・ムべキ通りへよってもらってホテルへ。「ゴバン・ムべキ通りと駅周辺は昼間でも治安がよくないので一人歩きは避けたほうがいい」とガイドブックにありましたが、確かに降りてちょっと歩いてみるとどことなく危険な香りを感じます。ここも観光客の姿はほとんどなくて、賑やかではあるけれどちょっと恐い感じ。
この通りのスーパーの中に、バスのチケット交換所があって今夜のチケットをここで受け取りました。それにしても便利ですね~、いろんなところで発券が可能みたいだし。
でも危ないところにこそ美しい物はあるもので、この辺りの建築物はかなり素敵!それも私の好きな凝った彫刻とかがある美しく重厚な造りの建物があちこちにたってて、う~ん、歩いてみたかった!!
夕食用のサンドイッチをホテル近くのスーパーで調達し、荷物をピックアップしてバスステーションへ。
私はいわゆる大都市によくあるバスステーションを想像していて何も心配していなかったのだけれど、運転手がつれていってくれたのは薄暗い高架線の下の乗客もバスもまったくいない路地裏みたいなところ。
バスステーションは駅のすぐ近くにあって、「この辺りは夜は数人でも立ち入らないこと!」なんてガイドブックにかいてあるエリアで、私のなかの危険信号がブーブーと音をたててなっていました。
バスの発車時刻は6時半なんだけれど、早めに5時前にはついてしまったので
ここ?まじ?まじ?まじ???
とパニックになりそうになってるところへ、運転手が向かいの建物を指差して
”この中が待合室になってる”
というので、ちょっと落ち着きを取り戻しタクシーをおりて待合室へ。
いろいろあるバス会社の中でもわりとランクが上のしっかりしたバス会社を選んだはずなのに、この待合室はなんすか?ってくらいカウンターと椅子しかおいてない寒々とした待合室。当然観光客なんてひとっりもいなくて、アジア人の姿もなく、ローカルの黒人さん達に囲まれて、かなり目立ちながら
ひたすらバスがくるのを待つことに。
この待合室にいる限りにおいては、恐い感じはないし特に危ない思いもしなかったのですが、なんとここにはトイレがない!!!きいたら、駅まで歩けばあるというじゃないですか!!
駅??!!
夜は数人であっても近づかないほうがいいといわれているエリアにいけと?!ありえない!!
本当はB&Bで荷物をピックアップするときにトイレによっていこうと思っていたのですが、運転手さんが荷物を運んでくれることになり私に”お前はここで待っていろ”と車での待機を命じられてしまったため、トイレにいきそびれてしまったんですよね。
バスステーションにあるだろうと思っていたのに、まさかまさかのこの展開。どーしてもいきたかったわけではないのだけれど、いけないとなると話は別。まさか二人で荷物をがらがら引きずって駅までいくわけにもいかないし、じゃ、荷物をみててもらって一人で駅までなんてもっとできない。
バスがくるまでの間は本当に恐怖でした。
でやっとバスがやってきたと思ったらバスは何台もやってきて、おまけに乗客もどんどん集まってきて外人の姿もみえるようになってきました。みんなぎりぎりまでバス亭にはこないらしい。
トイレつきの大型バスで、ポーターもいるし荷物にはちゃんとタグをつけてもらえるし、その点はかなりしっかりしてましたね。
バスに乗り込んだら、なんと日本人の人がいて、突然
”こんばんは”
とか日本語で話しかけられてびっくりしました!!
なんでもこれから13時間かけてヨハネスへいき、そこから日本戦をみにまたバスを乗り継いでいくんだとか。がんばるなあ~。
夜になるともっと寒くなってきて冷気を感じます。なのにバスのなかは冷房がきいてて寒い寒い!道理でみんな毛布を持ち込んでいるわけだ。席は満席!私達の目的地グラーフライネまでは約3時間のバス旅でした。
しばらく走ると外はカルーと呼ばれる平原が広がっていて、見渡すかぎり
建物らしき物はまったくみえない。星がむっちゃくちゃきれいにみえるんですが、それにしてもこんなに何もないところを走ってて、ガス欠やパンクしたらどうするのかしら・・。
スーパーでかったサンドイッチを食べて、なんだかよくわからないインドの映画のようなDVDをみてたらグラーフライネ到着。
ドライブインみたいなところに止まったのですが、今夜の宿のB&Bの人が迎えにきてくれてました。彼女が運転する車にのって5分もしないでB&Bに到着。街はひっそりとしてて暗くてよくわかりませんでしたが、B&Bは高原のなかのこじんまりしたロッジみたいな雰囲気のところでした。
荷物を自分達でがらがらと転がしながら中庭奥にあるお部屋へ。外人さんばっかりで、皆さん中庭で飲んでましたね。外は寒いんだけどな。笑
しかし風が冷たいです!お部屋は板張りでカーペットがあちこちに敷いてあり、壁には電気の暖気が!寒いですもんねええ・・・
バスタブつきのお部屋で広くはないけれどとっても気持のいい空間。で、ここまできて南アフリカではどこも同じトイレットペーパーなのに気づきました。みんな犬の絵が描かれてるトイパーなんですよね。ジンバブエでもそうだったわ。
ポートエリザベスのB&Bに比べるとよりカントリー調になったという感じかしら。お風呂のお湯もしっかりでてあったまって就寝。お部屋はテレビがないんですね~。静かだわ・・。
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